仮想のマテリアル / Imaginary Material 2006
生命とは、確かな存在としてあると言うよりも、人が想像することや、クオリアのように感覚することに似ているのかもしれないと考えた。「古代の生物は、現代の人は誰も見た者はいない。しかし人々は、恐竜は生きて生命を有していたと考えている。ならば、古代の動物を想像させるような仮想の皮膚を眞田が作り出し、それを見た人がこの生物がいたと感じる瞬間に生命は存在する」とのコンセプトから仮想の動物の表皮を作り出した。
いたかもしれない、いなかったかもしれない生物たちを造形。仮想の動物たちは鑑賞者のクオリアにより生命を吹き込まれる。
素材:羊毛、獣毛(モヘア、アルパカ)、綿、ポリエステル
ギャラリー ル・ベイン(東京)/ 眞田岳彦展 仮想のマテリアル